はじめに

日本の娯楽文化としてパチンコ・パチスロは根強い人気を誇ります。パチンコ店は1930年頃に全国で1号店がオープンし、パチンコ店におけるスロットマシンとしてスタートしたパチスロは、1980年頃より遊戯器具として皆様に親しまれております。

これらの遊戯を提供する役務は、「第41類 娯楽施設の提供」で商標登録が可能です。この「娯楽施設」という概念には、「カラオケ施設」「ビリヤード場」「マージャン荘」「遊園地」といった各種施設が含まれております。日本でのカジノ建設が話題になったこともございますが、もし実現するとすれば、この「第41類 娯楽施設の提供」の概念に入るものと予測されます。

”HARAKENZO more ではパチンコ・パチスロ業界の皆様を応援し、商標登録の理解に役立つ情報を提供すべく、このようなページを設けた次第です。

パチンコ器具、スロットマシンについて

パチンコ器具、スロットマシンそのものは、第28類の商品「遊戯用器具」に該当します。日本ではこれらの遊戯用器具を製造するメーカーは非常に多く、第41類の役務「娯楽施設の提供」を営む企業とは別であることが一般的です。日本の遊戯用器具には多くの特許技術が使用されており、専門的な技術を研究している企業が多く製造しております。これらの企業の多くは日本遊技機工業組合等の団体に加盟しております。

尚、近年ではアニメ・漫画やTVドラマとタイアップして、これらの作品を取り上げたパチンコ・パチスロが主流となっており、パチンコ・パチスロ業界は、商標や著作権と密接な関係のある業界と言えます。

周辺器具について

パチンコ器具とスロットマシンの両商品は第28類に属しますが、これらの遊戯に用いられる各種周辺器具は、実は様々な区分に分類されます。

例えば、パチンコ器具を例にとってみましょう。パチンコ器具で遊ぶためには、まずお金を払ってパチンコに使用する玉を借りる必要があります。この玉を貸し出すための機械「パチンコ用玉貸し機」は、第7類で登録される商品となります。当該商品は、主に利用者が借りた玉をパチンコ機内部に運ぶ役目を担います。

次に、パチンコ器具は電飾の鮮やかさが特徴の1つでもありますが、電飾部分はLEDに代表される商品「照明用器具」であり、これは一般に第11類に分類されます。また、パチンコの「特賞」(俗にいう「大当り」)が発生した場合、特賞の種類に応じた玉の払い出しを行いますが、この特賞回数を表示する装置については、「パチンコ用特賞回数表示装置・照明灯・警報灯」といった商品が、第28類で採用された例も存在します。

獲得した持玉の数をカウントする機器としては、「パチンコ玉個数計数機」という商品があり、これは第9類に分類されます。同じく第9類に属する商品としては、パチンコ器具の内部で演算処理等を行う「電子回路」等がございます。このようにパチンコの周辺器具は様々な区分に分類されております。

パチンコ・パチスロ業界の皆様を応援します

パチンコ・パチスロ業界は日本の娯楽産業を支え、一般の利用者にとって大変身近な業界であり、また、特許技術をはじめ知的財産の世界と密接な関係のある業界でもあります。

”HARAKENZO more ではパチンコ・パチスロ業界の皆様を応援し、多種多様なご相談に対応できる体制を整えております。どうぞお気軽にご相談頂ければ幸いです。

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パチンコ・パチスロ業界の皆様へ

この記事の監修者

八谷 晃典 (はちや あきのり)
大阪法務戦略部長 弁理士/特定侵害訴訟代理人 スペシャリスト

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