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ベンチャー企業さまへ
(外務省HP – 地域別インデックスより)

1.はじめに

カナダにて商標権の権利保護を行う際に役立つ情報を、以下に掲載しております。
本ページが、お客様が海外で知財保護を行う上での一助となれば幸いです。ぜひお役立て下さい。

※<カナダ商標出願から登録までの期間目安> ※2018年3月時点
現状では、出願から登録されるまでの期間目安は、約18ヶ月程度となっております。
※使用宣誓書の提出タイミングによって変化します。

 

★ご相談・ご質問事項について

本記事関してご質問事項等がございましたら、TELまたはEメール(法務部宛)、もしくはHP上のお問い合わせフォームからご相談を受け付けております。是非お気軽にお問い合わせ下さい。

★本記事の詳細版について

また、本記事は、当所が配布している「カナダ商標法」資料の一部抜粋版となります。
下記の「〠サンプル」の形式で詳細版を配布しております。ご希望の方は、上記と合わせてお気軽にご連絡下さい。

 

 

 

2.カナダにおける商標権

※【改正商標法について】  ※2019年初頭に施行予定、さらに後ろ倒しになる可能性あり。

カナダ知的財産省(CIPO)は、商標法の大幅な改正を発表している
(既に、2014年に改正法案が成立済。成立当時は1~2年以内に施行予定だったが、延期を重ねている。)
また、マドリッドプロトコルへの加盟も予定

・予定されている改正内容

  • 1)出願基礎の廃止・使用宣誓書の廃止
  • 2)ニース国際分類が適用され、区分制度が始まる
  • 3)商標権の存続期間が10年に
  • 4)連合商標制度の廃止
  • 5)出願分割制度の導入開始

 

A.出願から登録まで

(1)使用主義と登録主義
 カナダでは、商標を使用することを前提に商標権が発生する「使用主義」の制度が採られている。

(2)存続期間
商標登録日から15年(商標の保護は登録日から始まる)
・15年ごとの更新が可能 → 申請期間に指定はなく、存続期限満了前ならいつでも更新可能

(3)分類(商品または役務)
 カナダでは、指定商品や指定役務などの分類制度がない(ニース分類未適用)
  ⇒区分という概念がないため、国際分類上では複数の区分に渡る商品/役務を1つの出願で
   指定することができる。
   一方、商品・役務は明確に記載する必要があり、内容が不明瞭である点が、最も多い
   拒絶理由の一つであるという。

(4)出願~審査まで

ア)商標出願について

①願書に必要な情報
 ●出願人氏名/名称および住所(英語表記)
 ●商品/役務の記載
 ●商標に関する説明
 ●委任状(提出不要)
 ●出願の基礎情報

 以下のうち、何を基礎とした出願であるかを明示しなければならない。

  • (1) カナダでの使用に基づく出願(Prior Use in Canada)
  • (2) カナダでの商標の使用予定又は使用意思に基づく出願(Intent to Use, ITU)
  • (3) 外国で使用され、出願人の本国出願・登録に基づく出願(Use & Registered Abroad)
  • (4) カナダにおいて周知となった商標に基づく出願(Well-Known Trademark in Canada)
  • (5) 上記の組み合わせも利用可能

②出願公開制度
 カナダでは、日本のような出願公開制度は採用されていない。
 審査で登録要件が満たされていると判断された後に、異議申立の受付のために公告される。

③ディスクレーム(権利の部分放棄)
 審査官からのディスクレーム(=商標の一部に、記述的などと認められる識別力を欠く語が含まれている場合、その部分についての排他的権利を要求しないこと)の要求はないものの、出願人の意思で自発的にディスクレームを宣言する事は可能である。

 

イ)審査
日本の商標制度同様、審査上は先願主義が採用されている
・拒絶理由通知 ⇒ 応答期間:6ヶ月以内

(5)出願公告
 審査の結果、拒絶理由が見つからない場合、あるいは拒絶理由が解消した場合には出願公告によって公衆に知らされ、異議申立の機会が設けられる。

(6)異議申立
 異議申立期間は、出願公告の日から2ヶ月以内であり、何人でも異議を申し立てることができる。その期間内に異議申立がなければ、又は異議申立に理由なしとの決定があった場合、晴れて商標出願の許可が通知される(Notice of Allowance)。

(7)出願許可通知後

  • ・登録料納付
  • ・納付期限:許可通知発行日から6ヶ月以内
  • ・使用宣誓書(使用意思に基づく出願を行った場合)
  • ・提出期限:出願日から3年以内
    ⇒その出願の日以後に「商標を使用した」と宣言しなければならず、カナダ特許庁はその宣誓を確認しない限り商標登録を行わない。
  • ・使用宣誓書は、正当な理由があれば提出期限を6ヶ月延長可能。
    ⇒正当な理由とは、出願人の事業計画によってカナダでの使用が遅れた場合など。
    ⇒延長申請は3年まで延長可能。従って、出願日から総計して6年以上は認められない。
     (政府による商品・サービスの認可待ちであればさらに1年延長可能)

(8)商標登録・更新
 上記(7)の手続を完了すると、商標登録が完了し、出願人へ登録証が発行される。

  • 存続期間:登録日から15年間
    ⇒更新:存続期間内ならいつでも更新手続可能(更新手続から15年間存続)
    ⇒存続期間満了後6ヶ月以内の猶予期間あり(遅延料金なし)

 

B.マドプロ出願について
■カナダはマドリッドプロトコルの加盟国ではないため、マドプロを利用した国際出願を利用することはできない。
 ⇒現制度下での出願方法は、カナダへの直接出願のみである

C.条約

 主な条約への加盟状況は以下の通り

パリ条約 WTO協定 商標法条約 マドプロ ニース協定
加盟 加盟 未加盟 未加盟 ※1 未加盟 ※2

    ※1.近年中に加盟予定。
    ※2.法改正に先立ち2015年9月28日よりニース分類に従った商標出願の受理を開始済。

 

 

以上

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